はと麦とは


 
 
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はと麦はイネ科の穀物です。はと麦と同じように「麦」が名前に付く小麦とは属が違い、はと麦はジュズダマ属という属に分類されます。見た目としては小麦というよりは、トウモロコシに近く、味わいはもちもちとした食感で噛み応えがあります。パサつきは少なめです。






生薬として利用されている

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はと麦は生薬として利用されています。その名は「ヨクイニン」と言い、有名なところでは、外用としてイボ取りに使われています。生薬としての効能は様々で、免疫力の向上や、解熱鎮痛効果、皮膚炎の炎症緩和など。その他さまざまな症状に効果を発揮すると言われています。






はと麦の歴史は気が遠くなるほど古い

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はと麦の歴史は実はかなり古く、少なくとも紀元前1500年頃にはインドで食用として栽培されていたようです。気が遠くなるほど古いですね。その後、漢方にも欠かせない生薬となったのが、紀元前一世紀頃と言われていますが、日本に伝わってきたのは奈良時代から江戸時代にかけて諸説あるようです。日本でも最初は薬や薬膳として使用されていました。

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日本への伝播には諸説あり、奈良時代とも江戸時代とも言われています。享保年間には薬用として栽培されていました。

●本草網目(1578年)
薏苡仁:脾を健やかにし、胃を益す。肺を補い清熱する。風を去り湿に勝つ。炊飯して食せば冷気を治し、煎じて飲めば小便熱淋を利す。
薏苡仁粥:慢性の風による湿脾を治す。胸中の邪気を除く。筋脈の痙攣を治す。

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